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「タレント」の時代 [読書]

酒井崇男著 「『タレント』の時代」を読み終えました。

 

エリック・ブリニョルフソル著「機械との競争」では、弁護士の業務であろうと、テクノロジーの進展により雇用が奪われるであろうと示唆されていましたが、

 

こちら「タレント〜」では  士業の労働はアウトソースが進み、賃金は下がっていくであろうとの、やはりうれしくない将来が指し示されています。

 

 

 

「タレント〜」ですが、副題にも書かれていますように、企業の人材戦略をテーマとした本で、

 

「富の源泉は、製造業に限らず、サービス業においても、設計情報と、設計情報を造り出すノウハウにこそある。

 

新しいものをつくりだす 非定型的知識労働(創造的知識労働)にこそ高い賃金が支払われるべきで、そのような人材を育成していかなければならない」

   
ということを説得的に論じたものです。
    
           
「 タレント 〜」は、 士業の知識労働について正面から分析するものではありません。
  
富を生む 非定型的知識労働(創造的知識労働)の労働の特質を明らかにするため、その対比で 士業が提供する定型的知識労働(すでに分かっていることを理解して判断・処理する転写型知識労働。) について触れているだけです。

触れられていることを要約すれば、
    
士業が提供する転写型知識労働は、創造的知識労働とは違い、経済的付加価値を生み出すわけではないので、賃金相場も年収400~600万円であろう。
  
転写型知識労働の賃金は、高止まっているので、将来的には アウトソースが進み、 コスト削減やリストラの対象となっていくであろう

 

となります。

 

簡単な法律相談ならネットで調べられるという現実からすると、

テクノロジーによる自動化(=デジタル化)が、それだけで価値を持っていたはずの、「専門知識の提供」というスキルを陳腐化した(ないし陳腐化している過程にある)こと 

は間違いないところなのでしょう。

 

 
「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書)

「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書)

  • 作者: 酒井 崇男
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/02/19
  • メディア: 新書


機械との競争

機械との競争

  • 作者: エリック・ブリニョルフソン
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2013/02/07
  • メディア: 単行本


GDP 600兆円 は夢か [感想]

安倍第2次内閣となり、失業率が改善していることは間違いありません(統計局 失業率)。

24日、安倍首相は GDP 600兆円を目標に、経済最優先で政権運営をするとの決意表明をしました(NHK2015年9月24日「首相 GDP 600兆円目標に政権運営へ」)。

出来っこない大法螺という 意見の方が多いようです。

ですが、2%のインフレを含んでいる名目の3%なわけですので、法螺なんていう話ではないと私は思っています(日本経済新聞 各種データGDP参照)。

 

日本は1%の持続的成長もできないなどと、どうして断定できると言うのでしょう。 


いかがわしいなんてことない [感想]

慶応の小林節名誉教授は 解釈改憲論者だったはずだということですが(現代ビジネス 長谷川幸洋ニュースの真相2015年9月25日「反安保の急先鋒となったあの憲法学者の『いかがわしさ』を明かそう」)、

最近知ったかのような言い訳をしながら「いかがわしさ」を指摘する、「官僚と死闘七〇〇日」の著書にも 同じいかがわしさを感じました。

 

「安倍首相の考えている集団的自衛権までは認められない」と言っているだけのことで、変節漢なんぞと非難されるようなことではないと思います。

 

長谷川氏は、第1次安倍内閣(平成18年(2006年)9月)から目立ってきたなとの感想を持っていますが、

この人こそ有力議員とコネクションをつてに、東京新聞のご出身ながら、政府委員となり、成り上がられてきた御仁ではないかと思っていました。 

この人、東京新聞・中日新聞論説副主幹という肩書で出てきますが、オフィス・トゥー・ワン所属のタレントでもあるのか。 


「だてマスク」増えてません? [感想]

本来の衛生用途とは異なる目的でマスクを着用することを「だてマスク」と言うそうですが(Google「伊達マスク」の画像検索結果参照)

街中で見かけることが増えてるような気がしています。

 

コトバンクの、知恵蔵miniの「だてマスク」の説明によると、2011年の新聞記事がきっかけでこの言葉が使われるようになったということです。そんな前からなのですか。

新聞雑誌記事横断検索で調べてみると、「だてマスク」という言葉は2011年1月19日の朝日新聞東京朝刊35頁の「(いま子どもたちは)ようおう:1  マスクで隠す素の自分  『何となく落ち着く』」の記事の中で使われたのが最初だったようです。

 

女性に聞いてみると、「ノーメーク隠し」や「日焼け防止」 で「だてマスク」を使うことあるよという人が結構います。

季節外れのマスクの違和感が薄れてきていて、急増中ということかも。


星座と交通死亡事故 [はてな?]

最初、悪い冗談かと思ったのですが、愛知県警が今月2日から「星座から見た交通死亡事故の特徴」をサイト上で公表を始めています(J-CAST NEWS 2015年9月8日「みずがめ座は死亡事故が多い、はホント? 愛知県警「星座別死亡事故調査」が話題」)。

この 「星座から見た交通死亡事故の特徴」のページでは、

「愛知県内で発生した過去10年間(平成17年から平成26年)において発生した死亡事故を、各星座ごとに飲酒・高速道路・自動車・歩行者別の発生状況・月・時間ごとの発生状況を分析し、特に注意してほしい部分についてまとめたもの」

という説明に続けて、12星座の特徴を1ページにまとめたもの(「星座から見た交通死亡事故の特徴 ~愛知県内で発生した過去10年の死亡事故~(PDF:343KB)」)と、星座別の特徴を整理したものを見ることができるようになっています。 

 

ちなみに私は「みずがめ座」ですので、「星座別の特徴」の「みずがめ座(PDF:159KB)」をクリックして、私の星座がどうなっているを見てみました。

みずがめ座 1月20日~2月18日生まれの方

交通死亡事故の特徴

交通事故で亡くなる方が最多。単独事故や第一当事者での自転車事が最多。常に3つのSを心掛けて!


※ 3、9、11月 火曜日以外が要注意

と囲みの まとめ が目に入りますが、まとめで何を言いたいのか、すぐには理解できませんでした。

それでも、このページの中に他に書かれている囲みの内容を読み込んでいくと、

[新月] みずがめ座は、交通事故での死者数は12星座中で最多である。

[新月] みずがめ座は、歩行中の死者数・自転車乗車中の死者数・高齢者の死者数とも12星座中で最多である。

[新月] だから、運転者は?Stop Slow Smart?の3つに心掛けないといけない。 ?

と言いたいことまでは何となく理解できました。

 

ですが、残った「※ 3,9,11月 火曜日以外が要注意?」の部分については 何が言いたいのでしょう。

「3、9、11月」という表現は、「ドライバーの特徴」の囲みの中に出てきます。 そこでは「★ 月別では、3月、9月、11月が多発」と書かれています。?

この「ドライバーの特徴」では、「〇交通事故の第一当事者となるのは、12星座中、2番目に多い」と書いてありますが、

交通事故の「第一当事者」とは、「最初に交通事故に関与した車両等(列車を含む) の運転者又は歩行者のうち、当該交通事故における過失が重い者をいい、また過失が同程度の場合は人身損傷程度が軽い者をいう。」と定義されるそうなので(警察庁2011年12月14比「交通事故発生状況」中の「用語の解説」9参照)、

ここでは、「みずがめ座のドライバーが加害者となるケースが12星座中で2番目に多い」ということなのでしょうか。?

すると「★ 月別では、3月、9月、11月が多発」とは、 みずがめ座のドライバーが3月、9月、11月に事故を多発しているということを言いたいのでしょうか。

ドライバーへの注意を促していると言うこと?

 

次に、「火曜日以外」の方についてですが、「歩行者死者の特徴」の囲みに「★ 曜日別では、火曜日以外が多発」と 、また、「高齢死者の特徴」の囲みの中にも「★ 曜日別では、日、火曜日以外の曜日が多発」という表現が

出てきます。

こちらもドライバーへの注意喚起なのでしょうか。

 

最後に、「みずがめ座は死亡事故が多い」んだと言われると、本当なのかと思ってしまいますし、愛知県以外の他の都道府県でも同じなのかなあと思ってみたりもします。

がそれは一瞬のこと。

 

星座による分析など科学的があろうはずないからです。

そんなことは、愛知県警もお見通しのはずなのに、なぜそんな公表をするのでしょうか。

そちらのほうを知りたいと欲求が込み上げてきました。

愛知県警が出しているプレスリリースはないようですが(愛知県警の9月7日「新着情報」参照)、

産経ニュースの今月(2015年9月)3日の「 交通事故の傾向『星占い』で分類 ?死者数ワーストの愛知県警」との記事が見つかりました。

それを読んでみると、?

「交通事故への関心を高めてもらうのが狙い。

ことしの死者数も2日時点で132人(前年同月比8人増)と全国最多。

飯田悟交通事故対策室長は『いろいろな対策をしてきたが、事故が減らない。

星占いで、運勢を調べる感覚で安全運転に役立ててもらい、なんとか事故を減らせれば』と切実だ。」

ということだそうです。

 

一昨年から昨年に掛けて、愛知県警は、電通が企画した 「AICHI SAFETY ACTION」という、(一般の人にはほとんど知られていなかった)交通事故死亡者ワースト1防止プロジェクトをやっていましたが、

星座はそれに代わる話題作りということでしょうか。

 

ところで、愛知県警のサイトの方では、数字は一切出てきませんが、産経の記事では、

「2014年までの10年間に県内で死亡した2911人の事故を調査。死者数はみずがめ座が321人と最も多く」

という数字が出ています。

この記事の数字が正しいのであれば、交通事故死した人の星座が みずがめ座である確率は 11.03% ということになりますので、

12分の1の確率である 8.33%より確かに相当高そうです。

 

ですが、数字を示されずに、「交通事故で死亡する人はみずがめ座の人が多い」と言われるのと、数字を示されてそう言われるのでは 受け取り方が違います。

煽られたとの感想を持つ人もいるでしょうから、数的なデータも載せておいた方がよいでしょうか。


マジカル ピンフック [これは使える]

ちょっと時間が経ってしまいましたが、今月3日のNHKニュース おはよう日本の
 
「まちかど情報室」のコーナー(「カタチにこだわりました!」)
   
で、スグレものの ピンフック を紹介していました。
     
   
これを使うと、ピンを抜いた後に、刺した穴が ぱっと見、見えなくなるというものです。
     
アマゾンでも買えるようですが、現在は品切れのようです。 流石、NHK ですね。
        
   
マンション退去時の際の、トラブル防止に使えそうな小物ではないかと思ったのですが、 
   
   
下地ボードの張り替えが不要な程度の壁等の画鋲やピン穴などは、賃貸人が修繕費を分担する
 
というルールでしたので、そもそも、そんな小細工は 要らなかったですね。
 
      
賃貸人・賃借人の修繕分担表.jpeg
   
(平成23年8月国土交通省住宅局「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)25頁「別表3 契約書に添付する原状回復の条件に関する様式」から一部抜粋したもの)

嘘はよろしくない [報告]

東京地裁が 先月5日、新フォレスタカントリークラブ(三重県津市白山町)というゴルフ場の運営会社である「名阪ワシントンクラブ(株)」に対し破産手続開始決定を発令しました(東京商工リサーチのHP、2015.8.12付「TSR速報(大型倒産情報・注目企業動向)>名阪ワシントンクラブ(株)ほか1社」参照)。
    
   
東京商工リサーチは、
 
「~預託金の償還めど立たず破産~ 
 
(略)   長引く景気低迷から来場者数は減少の一途を辿り、プレー料金の値下げ傾向から厳しい運営を強いられていた。
さらに、オープンより10年を迎えたところ預託金の償還問題が発生、以前より多大なゴルフ場の建設費用などが重荷となり、償還原資の確保もままならなかったことで、法的手続きやゴルフ場の競売などを視野に入れた措置を模索することとなった。
 
そうしたなか、債権者などの支援を受けるとともに、19年6月からはゴルフ場の運営を第三者の企業へ委託し、当社はゴルフ場の賃貸管理へ業務を転換した。以降も預託金償還や借入金返済のめどが立たず、今回の措置となった。(以下、略) 」
 
と、破産に至った経緯を説明しています。
       
      
 
ですが、それって本当ですか。
    
今回、破産の申立てをした名阪ワシントンクラブの代表者の方ですが、
   
東京地裁が平成19年(2009年)11月7日に破産手続開始決定を発令している 「新夕張ゴルフクラブ」(北海道夕張郡)というゴルフ場の運営会社であった「札幌ワシントンクラブ(株)」という会社の代表者を兼務されていた方です(椿ゴルフHPの「新夕張ゴルフクラブが破産手続開始決定を受ける」と題した平成19年11月15日から同20年3月7日の一連の記事参照)。
   
その事実から勘のいい方は 察せられることだと思いますが、   
             
  
札幌ワシントンクラブの方は債権者破産の申立てで消えてしまったが、名阪ワシントンクラブの方は、行き着くところまで行き着き、今回、あえなく破産の申立てをすることとなった
 
だけのことです。
 
だって、ずっと赤字だったのでしょすから。 

男の5大臭 − 市場は創るもの [検討]

「男の5大臭」を消臭する「ファブリーズ メン」のCMが 初夏から 流れてますが、

「男の5大臭」とは、「タバコ」、「汗」、「体臭」、「焼き肉」、「加齢臭」の5つのニオイのことだそうです(P&Gの2015年5月12日のニュースリリース参照)。

 

これら5つのニオイのうち、「タバコ」と「焼き肉」のニオイが 男のニオイだと決め付けれると何となく反発を覚えます。

何となく、こじつけ のニオイを感じてしまいます。

 

インターネットで色々なサイトを調べてみたところ、

マンダムが2013年12月15日に、汗臭、加齢臭に、(マンダムの造語である) 「ミドル脂臭」の3つを 「男の3大臭」 だとする広告をしていることがわかりました。 

マンダムは、

汗臭や加齢臭ではない、30~40歳代男性に特有な、周囲から不快だと思われやすいニオイのことを「ミドル脂臭」

とネーミングをしているようですが(マンダム「男のにおい総研」「ミドル脂臭(ししゅう)について」)、

「ミドル脂臭」というコトバなどこれまで聞いたことがありません。

ネーミングが悪いのか、露出が少ないのか知りませんが、広告的には、おそらく成功していないようです。 

 

P&Gの「ファブリーズ メン」の方は、

マンダムの「男の3大臭」に、「タバコ」と「焼き肉」のニオイを加えた「男の5大臭」の消臭ブランドを立ち上げて、

男のニオイの消臭市場を創ってしまおうという戦略のようです。

露出という点では、マンダムを凌駕しているのは間違いなさそうです。


雑感 [感想]

安保関連法案が参院で可決され、成立の運びとなった。

自衛隊の存在を萱の外に置き、集団的自衛権の憲法適合性を論議せざるを得ないとすれば、結論は見えていたのではないか。     

 


労働基準法104条1項の申告 [これは使える]

労働者側の立場で、労働基準監督署と関わったことがありませんでしたが、

今回、労働者側の代理人として 労働基準法違反の申告(労働基準法104条1項) をしてみました。

 

雇い先には、示談案を示してあげていたのですが、 無視されてしまい、困りました。

労働局のあっせんの申し立てても、雇い主は期日に出てこないでしょうから、申立てるだけ無駄ですし、労働審判を申し立てるような金額の話でもありません。

行政的対応を求めるのが、費用が掛からないし、手っとり早そうです。

そんなことを考えて、労働基準法違反の申告 をしてみた次第です。

 

今回、監督官が雇い主に積極的な働き掛けをしてくれたおかげもあって、申告後、1ヶ月での解決でした。

解決内容はと言うと、「100点満点の解決にはほど遠いが、合格点(65点)なら 充分あげられる」というのが私の感想です。

 

労働基準法違反の申告、意外に使えそうです。

 

今回の申告で、一つだけ気になったことがあります。 

今回、本人の委任状を添付して申告書を労働基準監督署に持参していたのですが、担当の労働基準監督官から私への連絡は 一度もありませんでした。

担当労働基準監督官からの私宛の伝言が、ポイントごとに本人を介してあったので、状況把握には困りませんでしたが、

私を代理人として扱ってくれていないかのようでした。

 

案件の解決後に、担当の労働基準監督官に電話をして、「私は委任状を出している、本人の代理人としては扱っていただけてなかったのではないかと思っていました。どのような手続を取れば代理人と扱ってもらえたのでしょうか」と聞いてみました。

担当者の返事は、

「労働基準法違反の申告は、本人だけができることなっているので、先生にどのような手続をとってもらったとしても、代理人としては扱わさせていただくことはできないのです」  

というもので、

自信に満ち溢れた返事でしたので、「そんなものなのかなぁ」と納得しかけました。

 

ですが、社労士法規則第1条は、同規則の別表各号に定める申請等が、社労士の事務代理の範囲であると定めていますが、「労働基準法104条1項の申告」が 別表の第1号 に規定されています。

 

どうやら、上手いこと丸め込まれたようです。